もくじ
マンションの駐輪場整理で廃棄するか復活させるか悩む
前回:Tartaruga Type F について – 購入~放置編 何故あまり乗らずに放置してしまったのか?
引っ越しに伴って駐輪場に放置状態となってしまった Tartaruga Type F ・・・。
12年くらい経過してもあいかわらず放置していたのですが、ある日マンションの管理会社から「自転車に札を貼ったので札をそのままに放置してたらその自転車廃棄しますよ」という駐輪場整理の連絡が届いてしまいました。
マンションの住人の中には、管理会社や管理人さんにちゃんと届け出を出さずに勝手に自転車を駐輪場にとめてしまう人がいるようで、そういった自転車を一掃するための苦肉の策のようです。
考えられる選択肢は以下です。
- 札を外してこのまま放置する。
- 札をつけたまま放置して管理会社に廃棄してもらう。
- 自力で廃棄する。
- 札を外し乗れるように復活させる。
12年も放置していてさすがにけじめをつけないとまずいな思ったので 1 は無しです。
冷静に考えるとこれまで全然乗っていない・・つまり不要・・という事実があるので 2, 3 の廃棄が良いんでしょうけど、とにかく高い買い物で勿体ない気もしますし、放置していたくせにまぁまぁ愛着はあったので無くなったとたん後悔しそうです。
じゃあ 4を選んで、乗れるように復活したろかと思いもしましたが、ほんまに乗るんかいな・・・?という疑念もありました。この日は決めきれず一晩悩むことにしました・・・。
想い出が蘇り復活させる事を決意
かなり年月が経っているので、メーカーは今もあるんかいな?と思い Web サイトを除いてみたら、まだありました。Web サイトはリニューアル等もしておらず当時のままという感じです。
Type F も今も販売していますが、私が購入したときより値段はかなり高くなっています。(税込 ¥282,700 です。私が購入したときは 17万くらいだったので、ほぼ +10万くらいになってます・・・)
一応メーカーは存続しているので、復活させるのに必要な交換パーツ等は手に入りそうです。
メーカーのWeb サイトや購入当時は無かった代表の方のブログなども読み耽るに至り、購入当時の思い出や愛着が蘇り、結局復活させるという結論に至りました。(この時点で「ほんまに乗るんかいな・・・?」という疑念はどこかにいってしまいました・・)
復活することを決意したので、さっそく状態を確認しました。
ざっくり状態はこんな感じです。
- 砂塵をかぶりまくっててとにかく汚れが酷い
- チェーンやハンドルバーなど金属むき出し部分のサビまくってる
- タイヤの空気は抜けていてバルブが斜めになっている
- シフトチェンジを確認しているとワイヤーが切れたのか、シフトチェンジできなくなった
- 前輪のブレーキが効かない。ワイヤーが切れている模様
清掃してタイヤの空気入れたらなんとか乗れるかと思っていたのですが、考えが甘かったです・・・・。
とりあえず清掃とサビ取りだけ行い、購入店に修理に出すことにしました。
購入店の接客に失望し自力でのオーバーホールを目指す
さっそく購入店(大阪市内のミニベロ専門店)に持っていき、状態をチェックしてもらいました。
なるべく新品の状態に近づけたかったので、タイヤやチェーン等の交換も含めて見積もってもらうと新品で安いクロスバイク購入できるぐらいの金額になるとのこと・・・。
バリバリ定価のパーツ代+工賃も入っているので仕方ないか・・・と自分を納得させ、その時は修理をお願いしたのですが、家に帰ってから納得できなかったことがアレコレでてきて悶々と悩んでしまいました。
何が納得できなかったかというと、主に接客の部分です。
具体的には以下のような点です。
- 駄目な部分の具体的な説明がない。
- タイヤはあまり走ってないしまだ使えるかな?と思ってたのですが、どこがどう駄目なのか特に説明もなく交換することになっていた。
- 交換用のパーツを選ぶというやり取りがない。
- 素人と思われているからか、「タイヤやチェーンなどどれにしますか?」というやり取りが全くなく、勝手に商品を決められてしまいました。
- 見積もりに商品名や型番が書いていない。
- 品名には「チェーン」や「タイヤ」と書いているだけで、メーカーや型番などが一切書かれていませんでした。当然定価もわからんので、価格が妥当なのかわからないし、ぼったくられてないか不安になりました・・
- チェーンはなぜか2本購入することになっているが、その説明がない。質問すると Tartaruga Type F のチェーンが普通の自転車より長いため、一般的なチェーン2つを連結する必要があるとのことですが、聞かなくても説明してよ・・
どういうことかというと、店員さんがコミュ障なのか、客への説明や質問等が圧倒的に足りないんですね。
客としては、ある程度目的を伝えたら店員さんが必要な質問を色々してくれて、レールに乗っかるだけで会話が完結する・・・というような安心感を求めてしまうのですが、そういった安心感は一切なく、全て自分からきっちり伝えないと不要な作業までされそうな不安感がありました。おそらく対応してくれた店員さんがあまりにも言葉少なく、こちらへの説明や質問が少なかったからだと思います。
あと自分でも気づいていなかったのですが、おそらく私は店員さんと趣味的な会話をして、あれこれパーツ選んだり、自転車についての会話を楽しむことを期待していたのだと思います。ですがこのお店ではそういった楽しい買い物という感覚は一切ありませんでした・・・。むしろ「素人にあれこれ説明する必要はない」という雰囲気で非常に不愉快でした。Google で店の評判をみてもかなり悪いので、私が購入したとき対応してくれた店員さんはたまたま当たりだったのかもしれません。
個人的に最近様々なお店で接客の質が悪くなっていると感じており、我慢するしかないのかもと思ったのですが、今回はどうしても我慢できず翌日電話して未完了の作業を全てキャンセルしました。(幸い作業が遅かったため、ほとんどの作業はキャンセルできました・・・)
修理については、amazon 等で安い自転車用工具のセットが売られていることも確認していたので、自力でオーバーホールすることにしました。
この時点では自転車についての知識はど素人で不安もあったのですが、メンテの依頼をするたびに不愉快になるのも嫌なので、今後のメンテナンスも全て自分でやるようにし、このお店には二度と行くまいと決意しました。
知識が無いためパーツ集めに苦戦・・・
さっそく自転車メンテに関する勉強をしつつ、必要なパーツを揃えていったのですが、Tartaruga Type F はフレームの形状が特殊なので結構大変です。
まずチェーンですが、上述のとおり、一般的なスポーツバイク(クロスバイク・ロードバイク・マウンテンバイク)用に売られているチェーンだと長さが足りないので、2本買ってチェーンを繋ぎ合わせる必要があります。
あと後輪のブレーキケーブルやシフトケーブルはロードバイク用のものだと長さが足りないので、マウンテンバイク用のものを購入する必要があります。私は愚かなことにこのあたり何も考えず、ロードバイク用のものを購入して散財してしまいました・・・。
Tartaruga Type F のメンテナンスの為に購入したもの
同様の作業をする方のためにメンテナンスのために購入したものをまとめておきます。お役に立てば幸いです。
基本的には公式の Tartaruga Type FOLDING specification J で使用しているパーツなら、問題なく取り付けれるだろうという考えで、ほとんど同じパーツを購入しました。ブレーキ関連のパーツは Tektro ではなくて、シマノのものに変更しています。
ブレーキケーブルやシフトケーブルは少し良い物にしたかったので、ロードバイク用の SIL-TEC (シマノの超低摩擦表面処理)コーティングのものを購入したのですが、そのせいでケーブルの長さが微妙に足りず、切り売りで長いものを追加購入したり、 マウンテンバイク用のものを追加購入したりと、かなり散財しています😵
Web の情報だけでメンテナンスは十分可能
最近は YouTube 等でメンテナンス系の動画なども沢山あるので、それらを参考にしつつ作業しました。
特にお世話になったのがサイクルベースあさひのメンテナンス・カスタム講座です。
ここで不足したものは個別でまた調査するといった感じで作業を進めました。
機械いじりは楽しくかなり気分転換になった
日頃仕事やプライベートではゲームやシステム開発等、デジタル系の趣味ばかりしていたので、こういう機械が組み合わさって機能するようなものをいじくるのは新鮮で楽しく、時間が過ぎるのも忘れて夢中で作業してしまいました。
システム開発等は、プライベートで好きにやってたとしても、頭の中で悶々と考えることが多いので、どうしても仕事のことを思い出してストレスになってしまうことがあるんですよね・・。
その点機械いじりはひたすら目の前の物と向き合うことが要求されるので、日頃の悩みやなどを忘れて集中できるのかもしれません。この時、前の会社のストレスがまだ尾を引いていた感じがあったのですが、この作業のおかげでかなりの気分転換になりました。
1か月程でなんとかオーバーホール完了

細かい失敗はあるものの、1か月程でなんとかオーバーホールが完了しました。自分でバラして組み立てると、本当の意味でこの自転車が自分のものになったなぁという感覚がわいてきます。
始めたときはど素人状態だったのですが、一通り自転車を組み立てれたので、自転車についての知識もかなりつきましたしちょっとしたメンテナンスなら自分でもやっていけそう!という自信が湧きました。
・・と同時に、人の自転車を預かって制限時間内にメンテナンスできるプロの方はやっぱり凄いなと実感しました。