前回:Tartaruga Type F について – 復活編 – 自力でオーバーホール
もくじ
事前準備 – 荷物をどうやって運ぶのか?
前回なんとか Tartaruga Type F のオーバーホールも完了したので、せっかくなのでどこかに遠出しようと思い、準備を始めました。自転車趣味の方々は自転車に乗って遠くに行くことを「ロングライド」と呼ぶようです。さっそく私も使っていきます。
ロングライドする場合、最低限の荷物として財布・スマホ・家や自転車の鍵くらいは持ち運ぶ必要があるのですが、Tartaruga Type F はこれがなかなか大変です。
パンツのポケットに入れときゃいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、乗車姿勢が椅子に座ったような感じなので、ペダリングすると膝を結構高い位置まで上げることになり、ポケットに入っているものが落ちそうになってしまうのです。近所までならポケットから落ちないように気を使いつつ乗るのですが、さすがに長距離走るとなると気になってなかなかのストレスなので、なんとかしたいです。
じゃぁ鞄か何かにいれて持ち運ぼうかとも考えて手持ちの鞄で実際やってみましたが、リュックはサドルについてる背もたれと背中の間に入ってしまって乗り心地が悪くなりますし、肩掛けの鞄は乗車姿勢の問題で鞄が膝に干渉しまくり、ペダリングの邪魔になってしまいます。
仕方ないので、amazon で安い自転車用の鞄でも買おうかと思い物色しました。ほとんどの商品が一般的なクロスバイクやロードバイク用のものばかりなので、形状が特殊な Tartaruga Type F でも支障がない物を探すには結構時間がかかりましたがなんとか見つけて購入しました。
購入したのはフロントバッグ・ハンドルバーバッグと呼ばれる類のものです。ここに財布・鍵・ペットボトルなどを入れることにしました。
スマホは Google Map などを頻繁に見ると思うので、鞄にしまわず、すぐ使えるようにハンドルにマウントしたいところです。これも amazon でスマホマウント用のアクセサリーを購入しました。
ワンタッチでスマホの着脱が行えてなかなか便利です。
最低限の荷物も持ち運べるようになったので、さっそくロングライドをやってみました。
ロングライド敢行 – 自宅~淀川河川敷~万博記念公園 の往復 50km
真夏日に遅めの出発
オーバーホールしている時からずっと万博記念公園に自転車で行ってみたいなと思っていたので、そこを目的地にロングライドすることにしました。
万博記念公園を選んだ理由は、たまにエキスポシティの109シネマズに映画を見に行くんですが、そのときに自然が多くて景色がとても綺麗だなと思っていたからです。
ルートの半分くらいは淀川の河川敷を通ることになるので淀川の景色も堪能できそうです。
7月初旬の真夏日で熱中症になるくらい暑かったので 、夜に帰ってくることを覚悟し、ちょっと遅めの16時くらいに出発しました。
淀川の景色は素晴らしかった
出発してからすぐに淀川の河川敷を走ることになったのですが、日頃家に引きこもっている人間からするとこの時点でもう景色が最高です。
家は近いのにこれまで全く来ていなかったことを後悔しました。
天気も良かったので空を遮るものはなく、淀川を挟んで大阪中心のビル群が見えます。

場所によっては森みたいに木が多いところもあります。大阪市内にこんな場所あったのか・・・と思ってしまいました。道幅もかなり広く、とても走りやすかったです。

河川敷に居る人達はみんな楽しそう
当たり前の事なんですが、淀川の河川敷に来ている方々は、散歩・ランニング・野球・楽器の練習・親子で遊ぶ・カップルでいちゃつく・・・等、やりたいことを自由に楽しそうにやっています。
自分でもよくわからないのですが、なぜかこの光景を目にしてすごく癒されました。
おそらく職場で人間のマイナス面の光景ばかり見て心が荒んでいたところに、退職の解放感+淀川の風景+人間のプラス面の光景が一気に入り込んだせいかもしれません・・・。
私はずっとゲーム・映画鑑賞などのインドア趣味でストレス解消していたので、これは意外な発見でした。
車が多いと楽しくない
極力淀川沿いを走行し、摂津市あたりから市街地に入ります。
このあたりは車の交通量が多く、道幅も狭いのでかなりストレスを感じました。
日頃見ない街並みを見るのは新鮮ですが、やはり車の走っていない河川敷のほうが楽しいです。
車に注意しひたすら目的地を目指しました。
万博記念公園が近づくにつれて登り坂が増えてきます。詳しくは後で書きますが、かなりしんどかったです・・・。
万博記念公園到着
18時半頃にようやく万博記念公園に到着しました。
慣れない運動と夏の暑さでクタクタでしたが、なかなかの達成感です。
丁度夕日が綺麗だったのでしばらくぼーっと眺め、エキスポシティで晩御飯を食べてから帰路に就きました。


夜も車が多く楽しくない
都会なので仕方ないのですが、夜も車の交通量は多いです・・・
暗くて景色もあまり見えない&車のヘッドライトが眩しい・・などでなかなかのストレスです。
あと、詳しくは後で書きますが、サドルにずっと座っていたので、帰り道はずっとお尻が痛かったです。
淀川の夜景は絶景
ストレスフルな市街地を抜けて、ようやく淀川河川敷まで戻ってきてまず目にしたのが、大阪市中心部の夜景です。
このロングライドで一番感動した風景です。(千里中央まで行く必要はあったのか・・・?!)

自宅に到着
23:00 頃に何とか無事に自宅に到着しました。
腰やお尻が痛い & 途中道に迷う & チェーンチューブのトラブル(後述します)等で大分遅くなりました。
初めてのロングライドでしたが、無事完走出来てなかなかの達成感でした。またやりたいなと思います。
Tartaruga Type F でロングライドして発生した問題点
ロングライド自体は楽しかったのですが、実は様々な問題が発生していて、もうこの自転車でロングライドは出来ないなと感じました。
問題点その1 – 速度が遅すぎる
私の脚力の問題もあると思うのですが、普通にペダリングしてると大体の自転車に抜かれていきます。
ドリンク片手に運転しているママチャリの女子高生や、もっと若い子供達が運転しているキッズバイクや、とにかくありとあらゆる自転車に抜かれました。速度は測ってなかったのですが、多分時速15kmも出てないんじゃないかと思います。
頑張ればもっと速度出すことも可能だと思うのですが、マイペースでペダリングしてると抜かれる・・・という感じです。
別に速度を競っているわけではないし、抜かれて腹立つとかでもないのですが(内心ちょっとショックでしたが・・)、目的地に到着するのに時間がかかりすぎると、到着後にのんびりできなかったり、帰りが遅くなって焦ってしまうので、あまりに遅すぎるのも問題と感じました。
問題点その2 – 坂道がしんどすぎる
走り出してすぐわかった事なんですが、この Tartaruga Type F という自転車、坂道はかなり苦手です。
例えば、街を走ってて 5m くらいの急な坂があったりした場合、ママチャリなど一般的な自転車だったらギアを軽くしなくても立ち漕ぎして登りきれるのですが、Tartaruga Type F はセミ・リカンベントという後ろに少しふんぞり返って座っているような乗車姿勢ですので立ち漕ぎは出来ません。
仕方ないので座ったまま必死でペダリングするのですが、後ろにのけぞっているので一般的な自転車みたいに体重をペダルに乗せることも出来ません。
純粋に脚の筋肉だけでペダリングして登り坂を上るというのがかなりしんどいです。
脚を鍛えるにはいいのかもしれませんが・・・。
あと、これは私の Tartaruga Type F だけかもしれないのですが、登り坂を必死にペダリングしてると、サドルの位置がガクンッと下がってしまうという現象に見舞われました。
先ほど述べたようにこの自転車は立ち漕ぎ出来ない為、座ったままペダルに力を加えるにはシートポストについてる背もたれを支えにして足を力を入れてペダルを踏む・・という感じの運動になってしまいます。
そうするとサドルへの圧がシートポストを下向き方向に押す力になってしまうようで、シートポストの位置を固定するクイックレバーというパーツの締め付けが耐え切れず、サドルの位置がガクンと下がってしまいました。
坂道で必死にペダリングしてる最中だったのでビックリしましたし、走行中にこんな事が起こるとかなり危険です。
こうなってしまうと、一度クイックレバーを緩めてシートポストを元の高さに戻して再度締め付ける・・ということをしないと駄目なのですが、クイックレバーの締め付け&シートポストが下がった時の摩擦で、シートポストには金属粉がかなりついており、触ると手が汚れる・・・というストレスMAXな状態に陥ります。
締め付けをかなり強くしても駄目だったので、ある程度急な登り坂は諦めて自転車から降りて歩くようにしていました。
また、急ではない緩やかな登り坂はギアを軽くして走行してみたのですが、これもやっぱり後ろにのけぞっているせいか、なかなか大変です。一番軽いギアにしても、重心を背中側に感じながら必死にペダリングするというのが想像以上にしんどく(見た目も無様と思われる・・・)、速度も歩いたほうが早いんちゃうかというくらいの速度だったので、ほとんどの登り坂を歩くことになってしまいました。
淀川の河川敷はほぼ平坦な道なので苦労せず走りきれたのですが、万博記念公園に近づくにつれてゆるやかな坂道が多かったのでかなり苦労しました。
問題点その3 – 腰やお尻が痛くなる
これも乗車姿勢の問題なのですが、何時間もこの自転車にのっていると腰やお尻がかなり痛くなります。
腰が痛くなる原因は、上半身の重さがほとんど腰に集中してしまうせいではないかと思われます。
一応背もたれの位置を調整できて、腰をサポートするようなこともできるのですが、それでも気を付けて座らないと、かなり腰を悪くするような座り方になってしまいます。
お尻が痛くなるのは、これも体重がかかってしまうのと、ペダリング中ずっとサドルとお尻が接触して摩擦で痛くなってしまうからだと思われます。
自転車に長時間乗って腰やお尻が痛くなるというのはよく起こることなのですが、問題なのは痛くなるのが早いのと、痛くなったときに乗車姿勢を変えにくい・・・という点です。
サドルの高さや座る位置を前後に変えたりしても、基本的には後ろにのけぞった形でペダリングするので、どうしても腰やお尻に負担がかかってしまいます。
前傾姿勢をとってハンドルに体重を預けたり、しばらく立ち漕ぎする・・みたいなことも出来ないので、停車して休憩するしかないんですよね・・・。
今回のロングライドも帰り道はずっと腰とお尻が痛くて、頻繁に休憩してたので帰る時間が遅くなってしまいました。
問題点その4 – チェーンチューブが裂けてすっぽ抜けた
帰り道で自宅も近くなってきたあたりで、チェーンに何か挟まってペダリングが出来なくなりました。
何事かと思いライトで照らして確認してみると、チェーンチューブが固定しているパーツからすっぽ抜けてチェーンリングに挟まっていました。
この時は自宅まであとちょっとだったので、手を汚しつつチェーンチューブをなんとか元の位置に戻し、ペダリングせずに地面を蹴って進んでなんとか帰宅できましたが、これが万博記念公園あたりで発生していたら・・・と思うとゾッとします・・・。
翌日確認するとチェーンチューブはカッターで切ったかのように裂けていました。
そのせいで固定具から外れてチェーンと一緒にチェーンリングのほうに流れて挟まったようです。
この部分、オーバーホールした時点で異音がしてたので、チェーンが接触しているんだろうなとは思っていたのですが、どう調整してもチェーンとチェーンチューブの接触を避ける事が出来なかったのです。
異音を我慢して乗っていたのですが、ロングライドで徐々にチェーンチューブが削れていき、最終的に裂けてしまったようです。
そもそもこのチェーンチューブ、元から曲がっていて絶対どこかでチェーンと接触しちゃうんですよね。多分ドラムかなんかに巻いている癖がとり切れてなくて曲がっているのだと思います。
購入直後の時点でも異音がしてて、何回か購入店で調整してもらったのですが、それでも解決しなかったです。
店員さんはバーナーでチューブに熱を加えて伸ばしたりして調整していました。
仮にチューブがまっすぐになったとしても、走行中はチェーンのほうも多少は揺れるので接触を避けるのは至難の業です。ママチャリについてるようなチェーンカバーをつけたほうがマシかも・・。
この部分は設計が甘すぎるんじゃないかと思いました。

まとめ
ロングライド自体は楽しかったので今後も続けていきたいと思いました。
しかし Tartaruga Type F には様々な問題点があり、この自転車でロングライドするのは厳しいという感じです。
せっかくパーツ取り寄せまでして自力で復活させたのに残念です・・・・。
乗車姿勢から生じる腰やお尻の痛さはフレームの形状からして仕方ない部分なので諦めるとして、チェーンチューブの部分はどうしても設計ミスとしか思えず、メーカー側に対策を問い合わせたくなってしまいました。
次回:Tartaruga Type F について – ユーザーサポート編 – メーカーに問い合わせ
